「浅野さん、鶏肉とサラダしか食べないイメージでした」

僕が初対面の方に、必ずといって良いほど言われるセリフです。そのたびに「先入観ってすごいな」と思います。

僕の食の好みをここでお伝えしても仕方ないのですが、端的に言えば、なんでも食べます。はい、なんでもです。比率として多いのは、カレー、ラーメン、チャーハン、唐揚げでしょうか。夜は毎晩と言って良いほど、スナック菓子かアイスを口にしています。空腹だと寝れない人間ですので。

でも、そうした生活を毎日送っていても、人生で太ったことは一度もないのです。

すると「太らない体質なんですね」「運動してるから太らないんですね」と言われます。僕からすれば、それも先入観(勝手な想像)なんですね。

では、なぜ好き放題食べているのに太らないのか。それは「自分の意思決定において食べているから。そして、そこに責任を持っているから。」です。この一言に尽きます。

きっとあなたは揚げ物だったりお菓子だったり、カロリーの高いものを口にすると少なからず罪悪感のような感情を抱くかと思います。

僕はそういうのをまったく感じないんです。今、あなたの目の前に一杯のラーメンがあります。では、このラーメンを食べると決めたのは誰でしょうか。他の誰でもない、あなた自身なわけですよね。そこで罪悪感を抱くというのは、自分の心に「嘘」をついていることになります。本当は食べたいはずなのに、素直になれない自分がそこにいるのです。

自分が食べると決めたんですから、美味しくいただけばいいですよね。そのほうが気分的に良いでしょうし、それは作り手への敬意と感謝でもあります。

もう一段階、深い話をしましょう。

この世にはダイエットに纏わる様々な風説があります。「米やパンは太る」「肉ならたくさん食べてもいい」「夜8時以降に食べると体脂肪になりやすい」

栄養学的観点から考えると、それも一理あるのでしょう。ただ、科学的根拠とあなたが太ることは、まったく別の話です。言ってしまえば、どうでもいいわけです。まず、そもそも自分で試してもいないことを鵜呑みにすることは、非常にリスクの高いことだと考えています。

僕が尊敬する一人に、プロゲーマーの梅原大吾さんがいます。15歳で格闘ゲーム(ストリートファイター)の日本一になり、17歳で世界チャンピオンになった方です。「世界でもっとも長く賞金を稼ぎ続けているプロゲーマー」としてギネス記録にも認定されています。

梅原さんの考え方がすごい。彼がストリートファイターで愛用しているキャラクターはリュウ。ストリートファイターを代表するキャラクターですが「弱い」「特徴がない」「中途半端」などと言われています。ただ、梅原さんはこう言います。

全部持ってるって(スペックが高い)、人が決めたことですよ。学歴が高いほうが良いなんて、誰かが言い出したことだし、顔だって時代が変われば良くわかんないし、身長もそうだし、家柄もそうだし、全部、人の価値観だし、時代が変われば変わるものだし、そんな不確かなもので、人に合わせて、自分の感情を押し殺すなんて、そんなバカなことないなって。

 

この言葉を初めて聞いた時は痺れました。人の意見に惑わされず、自分の考えを持つことの大切さが伝わってきます。

何事においても言えることですが、周りの声に流されるだけで、自分できちんと検証していないから真実が不透明なままになってしまうのでしょう。ダイエットの例で言えば「ラーメンは太る」という一般的な考えに縛られてしまい「果たして本当にそうなのか?」という自分なりのクッションを入れていないから、太った理由をすべてラーメンに結びつけてしまうのでしょう。

特に、自分に自信がない人というのは、自己防衛のために、なにか他のものに責任を転嫁する傾向があります。食べ物もそうですが「暑くて」「寒くて」「飲み会が続いて」「残業が多くて」「旅行で食べすぎて」というように環境を口実にすることが多いのです。あなたも心当たりがあるかと思います。

ダイエットというのは、全ての責任を自分で負わなければなりません。自分の意思で決めて、自分で責任を持つ。そうした心構えがないと「自分は悪くない」という意識が潜在的に働き、結局はいつまでも理想の体には近づけないことになります。

僕は、自分が太ることを決して食べ物や環境のせいにはしませんので、仮に太ることがあったとしても、それは自分が選んだ選択肢なので、自分の責任においてなんとかします。

同じものを食べているのに太る人と太らない人がいるのは、その覚悟ができているかできていないかの差、たったそれだけだと僕は考えています。

科学的根拠とあなたが太ることは、まったく別の話である。