この季節になると、必ず耳にするのが「正月太り」です。

年末年始というのは基本的に仕事は休みでしょうから体を動かす機会は減ります。にも関わらず、食欲はさほど変わらないのがまた不思議ですよね。お餅にお節料理など、これでもかというほどの炭水化物のオンパレード。

恐る恐る体重計に乗ってみると、今までのダイエット生活を台無しにしてしまったかのような数値に驚く方も少なくないのではないでしょうか。

ただ、矛盾するようですが、僕は昔から「正月太りなんかできない」と考えているのです。察しの良い方なら僕が何を言いたいのか分かるかと思います。いやいや、明らかに体重は増えたんだし、一刻も早く痩せないとヤバいのよ、とあなたは思うことでしょう。

大切なことなのでもう一度お伝えします。正月太りなんかできないのです。僕もあなたもです。ここからは、少しだけ理屈っぽくなりますが、非常に大切なことなので少々お付き合いください。

体脂肪を純粋に1kg増やすには、7,200kcalの黒字のカロリー収支をつくる必要があります。つまり、消費カロリーに対して7,200kcalの摂取カロリーが必要だということです。ただし「相対的に」摂る必要があるので、単純に7,200kcal摂取すれば1kgの体脂肪が増えるというわけではありません。例えば、2000kcal消費したら、9,200kcalを摂取する必要があるということです。

正月でどんなに動かなくても、女性であれば、基礎代謝と活動代謝を合わせて1日あたり1500kcal前後は消費しているはずです。そして、個人差があるのは承知の上で、どんなに食べ過ぎたとしても1日の摂取カロリーは3,000kcal前後ではないかと思います。(1日3食、1食あたり1000kcalだとして)

ということは、つまり1日あたり1,500kcalほどの黒字のカロリー収支になっているわけです。この生活を1週間ほど続けたとしたら、1,500kcal x 7日 = 10,500kcalなので、約1.5kgほどの体脂肪の増加ということになります。あくまで理屈上の話ではありますが、正月太りでも2kgも3kgも体脂肪が増えることは、現実的にはほぼあり得ない話なのです。もちろん増えた体重のほとんどが水分なので、そこまで気にする必要はありません。

こんなことをいちいち考えるのも面倒ではありますが、僕のように理屈っぽい人はこうした計算を覚えておいて損はないかと思います。というのも、正しい理論背景を知っておくことで冷静な行動を起こせるからです。

ダイエットに焦りは禁物であり、焦りは失敗の元になります。正月に増えた体重を一気に減らそうと「極端なダイエット」に走ったらもう最後です。せっかく鍛えてきた筋肉は衰え始め、返って太りやすい体質になってしまうことも。そういう意味でも、正しい知識を身につけ、冷静になることは大切だと考えています。

ただ、体重が増えて焦る気持ちもわかりますけどね。「体重が増える = 体脂肪が増える」ではないことだけ覚えておいていただだければと思います。せっかくの正月ですから、ご家族みんなで美味しく食事を戴いてください。

食べる時は食べる。それこそがダイエットです。