こんにちは、浅野です。

女性らしいしなやかなカラダづくりにおいてもっとも大切にしていることは、言うまでもなく「体の柔軟性」です。

僕は、現代人の体の硬さを危惧しています。床に手が届かない、手を上げると腰が反ってしまう、しゃがむと後ろにひっくり返ってしまうなど。ここから言えることは、この状態でトレーニングをすれば運動効果が得られるどころか「ほぼ確実にカラダを痛める」ということ。そうなれば元も子もありませんね。

運動とは小さい単位で言えば「筋肉の伸び縮み」です。運動習慣のない方は、ほぼ確実に筋肉が凝り固まっているので、筋肉が円滑に伸び縮みしないのです。

ダイエットというと、筋肉を鍛えて基礎代謝を高める、引き締まったウエストをつくる、綺麗なヒップラインをつくる、というイメージがありますが、それはあくまで「下地」がある程度完成してから。

そこで僕は小道具を使っています。色々な小道具を持っていますが「これだけは無人島に持っていく」というものはこの3つ。「ストレッチポール」「フォームローラー」「フレックスクッション」です。僕個人も10年近く愛用しています。

体の柔軟性はご覧の通り。シルクドソレイユのようにはいきませんが、フレックスクッションに乗った状態(骨盤前傾位)でこのくらいまではいきます。お陰で怪我はおろか、体に痛みを感じる部分は”一箇所たりとも”ありません。

実際のお客様のセッションでは、この3つの道具を使ってカラダを柔らかくしてからトレーニングをはじめるようにしています。すると、関節可動域(体の動く範囲)が広がりますので、怪我の予防になるだけでなく、正しいフォームでトレーニングをおこなうことができます。

順番としては、まずストレッチポールを使い、体の前面にある筋肉や背骨周りの筋肉を柔らかくしていきます。PCやスマホの使用で硬くなりがちな筋肉です。10分ほどストレッチポールの上で軽い運動をするだけでも、姿勢や体の動きは改善されます。

次に使うのがフォームローラー。硬くなっている筋肉を狙って「ゴロゴロ」とピンポイントでほぐしていきます。「筋膜リリース」とも呼ばれます。筋肉は一本一本の繊維(筋繊維)で構成されており、それを包み込んでいるのが筋膜。その筋膜が不活動によって癒着を起こし、筋肉の「滑り(滑走性)」を悪くしてしまうのです。それを改善するのがフォームローラーの役割です。

ちなみに、フォームローラーは各社から発売されていますが、ゴツゴツしたタイプのものは「痛い」「長続きしない」ので、個人的にはあまりお勧めしません。僕のおすすめは「TRIGGER POINT グリッドフォームローラー」です。ほどよい硬さで「痛気持ちいい」くらいの刺激が得られるので、扱いやすく気に入っています。

最後にフレックスクッションを使って股関節周りの筋肉を柔らかくしていきます。クッションは傾斜になっているので、無理な力を入れることなくラクに筋肉を伸ばすことができます。また「骨盤が立った状態」でストレッチができますので、しっかり股関節周りの筋肉を伸ばすことができます。フォームローラーでピンポイントで筋肉を柔らかくした後に、フレックスクッションを使って仕上げる、という順でおこなっています。

今回は触れませんが、他にも肩関節や胸郭の動きを改善するストレッチもしっかりおこなった上で、トレーニングに入るようにしています。この一手間をかけられるかどうかが大切だと考えています。料理と同じですね。

本来、このような「静的なストレッチ」は、運動後におこなうことが勧められています。理由は色々ありますが、運動前に静的なストレッチをすると筋出力の低下が起こるためです。ゆえに、もう少し動きを伴ったラジオ体操のような「動的なストレッチ」が薦められるわけですが、正直怖いのです。

これが、まだ若い学生だったりアスリートであれば問題ないでしょうが、ほとんどが運動習慣がまったくない方です。動的なストレッチをおこなうことで、無理に筋肉を伸ばしてしまい、痛めてしまうリスクがあるのです。怪我を覚悟でパフォーマンスを重視するのか、多少のパフォーマンスを犠牲にしてでもお客様の安全性を優先するのか、それは考えるまでもありません。

僕も以前、ハムストリングスを鍛えるルーマニアンデッドリフトという種目をおこなうと「右ハムストリングス」に違和感を感じることがありました。痛みまではいかないけれどつっぱるような感覚です。その時に、今回ご紹介した方法を自分なりに確立した結果、そのつっぱり感が消えたのです。恐らく「運動前の静的ストレッチはお勧めしない」というマニュアル的な考えに従っていたら、怪我をしていたのではないかと思っています。なんでもそうですが、自分なりに試行錯誤して、自分に合った方法を探すことがベストだと思います。

既にいずれかのアイテムを持っているけれど、よく使い方がわからない、部屋の隅でホコリをかぶっている、父親にあげてしまったという方は、体験セッションの際にお気軽にご相談ください。

ストレッチが続かない理由は「飽き」や「気持ち」の問題ではなく、まず『正しい伸ばし方』を知らないがためである。まずは学ぶこと。それがしなやかな体への第一歩である。