こんにちは、浅野です。
「わたしの適正体重ってどれくらいなの?」
そう悩んだことがあるはずです。今の私は太っているのか痩せているのか。自分の体型に対する評価というのは、あくまで主観に過ぎません。友人からは痩せていると言われても、自分では太っていると感じてしまうことは、よくあることです。
ですので、ダイエットをはじめる前に、まず自分は本当に太っているのか、それとも痩せているのかを知ることは大切です。
今回は、BMIと呼ばれる、体型評価の指標についてわかりやすく解説します。
BMIってなに?
ダイエットの指標の一つに「BMI(体格指数:Body Mass Index)」があります。健康診断でも使われるほど有名な指標ですので、あなたも名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。
これは身長と体重をもとに、その人の「肥満度」を表したものです。簡単に言うと「おおよその体のサイズ」と覚えておいてください。
BMIは、次の計算式を使って求めることができます。
BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
試しに、Aさん「体重52kg、身長156cm」のBMIを求めてみましょう。「52(kg) ÷ 1.56(m) ÷ 1.56(m) = 21.4」なので、AさんのBMIは「21.4」になります。
もう一人、Bさん「体重63kg、身長156cm」のBMIも求めてみます。「63(kg) ÷ 1.56(m) ÷ 1.56(m) = 25.9」なので、BさんのBMIは「25.9」になります。
さて、二人とも身長は同じですが、Bさんのほうが体重が11kg重いですよね。ここからわかるのは、BMIが高いほど「体が大きい」、低いほど「体が小さい」ということ。Aさん(BMI21.4)のほうが、見た目的には体は小さくなります。
BMIはどのくらいがいいの?
これでBMIの求め方がわかりました。
次に「あなたのBMIが適正値よりも高いのか低いのか」について知る必要があります。
こちらはBMIの判定基準を表したものです。先ほどの女性を例にしてみましょう。
AさんのBMIは21.4なので「標準」、BさんのBMIは25.9なので「肥満(1度)」になります。一般的には、BMI22が最も病気になりにくいと言われています。そして、BMI25を超えると肥満判定となり、糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病のリスクが高まると言われています。
ですので、Aさんはそのままでも問題ありませんが、Bさんは健康のためにもダイエットをする必要があるということです。
BMIから目標体重を求める方法
次に、BMIから目標体重を求める方法です。
例えば「BMI22になるには、何キロ痩せる必要があるんだろう?」と気になります。そこで次の計算で求めます。
目標体重 = 身長(m) x 身長(m) x 22(BMI)
例えば、身長156cmの女性が、BMI22を目標にするとします。「1.56 x 1.56 x 22 = 53.5」ですので、体重53.5kgになれば、BMI22になれるということになります。
女性の理想のBMIはどのくらい?
BMIは「標準(18.5 ~ 25未満(=24.9)」の範囲におさまっていることが理想です。
しかし、ここで気になることがあります。「18.5 ~ 25未満」だと上下の数値に幅がありすぎることです。例えば、身長156cmの女性の場合で考えてみましょう。
【BMI18.5の場合】1.56(m) x 1.56(m) x 18.5 = 45.0kg
【BMI24.9の場合】1.56(m) x 1.56(m) x 24.9 = 60.6kg
どちらもBMIは標準の範囲ですが、15kgほどの差があることがわかります。45.0 ~ 60.6kgの間であれば健康上は問題ないのですが、それはあくまでも健康上の話です。
「見た目の美しさ」は考慮されていません。もちろん、女性心理としては体重が少しでも軽いほうが嬉しいでしょう。なので、ほとんどの女性が、BMI24.9から求めた体重(60.6kg)だと「もう少し痩せたい」と思うはずです。BMI22(病気になりにくい値)であったとしても、もう少し痩せたいと思うはずです。
そこでこんなものがあります。
BMI 22 → 標準体重
BMI 20 → 美容体重
BMI 18 → シンデレラ体重
BMI 17 → モデル体重
最近ではこのように呼ばれることがあります。美しさの基準は人それぞれですし、僕の口から「女性はこのくらいのBMIが理想!」とお伝えするのも偏った意見になってしまいます。
ですが、BMI18.5までならOK!というのが僕の考えです。例えば、身長156cmであれば、45kgまで減らしても良いということです。(1.56 x 1.56 x 18.5 = 45.0kg)
あくまで下限をBMI18.5に設定し、その範囲であなたの好みの体型に近づけていくと良いのではないでしょうか。もちろん「健康であること」が大前提です。少しでも体調がおかしいな、体が冷えるな、風邪を引きやすくなったな、などと感じるのであれば、ダイエットをしている場合ではありません。きちんと体重を戻し、体調を整えることを優先してください。
今回のまとめ
今回は、ダイエットの指標であるBMIについてお話ししました。
女性は男性よりも体重の変化に敏感です。昨日よりも1kgでも増えていれば気分が落ち込むし、減っていれば嬉しくなるものです。ただし、体重はあくまで「数字」に過ぎないということは頭に入れておいてください。
また、BMIの計算式は無理に覚える必要はありません。もし忘れてしまったら、いつでもこちらの記事に戻ってきてください。
体重はあくまで数字。「あなたの美しさや価値を決める絶対的な指標ではない」ということを忘れないこと。